学生塾の冬期講習だけ受けるのは効果がない?参加するメリットとは
冬休みに、お子さんを学生塾の冬期講習に通わせることを検討している人は多いのではないでしょうか。普段塾に通っていない場合は、冬期講習だけを受けて効果があるのかと気になりますよね。そこで本記事では冬期講習の利用を考えている方に向けて、効果やメリット、ポイントを解説します。
学生塾の冬期講習だけでは効果が出にくい
冬期講習とは、学校が冬休みの期間に行われる、塾の集中講習会のことです。毎週同じ曜日や時間にある通常授業とは別で開かれることが多く、集団型の指導や個別指導など、塾によって指導方法は異なります。また、冬期講習だけ参加することは可能ですが、必ず効果が期待できるとは言い切れません。
とくに、日常的な学習習慣がない場合には注意が必要です。短い期間に一気に知識を入れても知識は定着しないため、定期的な復習をすることが大切です。そのため普段からの学習習慣がない場合には、冬期講習だけでは効果が出にくいといえます。
学習塾が冬期講習を実施する目的
ここからは、学習塾が冬期講習をやる目的について解説します。
受験対策
受験生を対象とした冬期講習の目的は、受験対策です。中学受験・高校受験・大学受験ともに1月から本格的に始まるため、冬休みの期間は、受験生にとっては集中して講習を受けられるラストチャンスです。
総復習と予習
受験生以外は、1学期2学期の総復習と、3学期の予習が行われます。3学期の期間は短く、すぐに学年末テストがあり、次の学年に進学してしまいます。そのため、冬休みにそれまでの学習の復習をしたり苦手を克服したりしておくことが大事です。
冬期講習に参加するメリット
冬期講習の主なメリットは、次のとおりです。
総復習をすることで苦手が発見できる
1学年の終わりごろに開かれる冬期講習では、1学期と2学期に習ったことの総復習をすることが多いです。冬期講習に通うことで、自分では気づかなかったり、見て見ぬふりをしてきたりした苦手を発見し、その学年が終わる前に苦手をつぶしておくことができます。
苦手教科だけではなく、得意な教科を伸ばすことや、そのことで自信をつけることも可能です。受験生であっても、受験生になる前でも、苦手の克服や得意を伸ばすことは、学びを積み上げていく上で大事なことです。
受験の直前対策ができる
受験生向けのカリキュラムは、受験対策に特化した内容になっています。過去問を解くことも多く、直前の対策として有効です。冬期講習の間で行われる模試や学力テストによって、自分の成績や弱みが分かり、受験当日までにやるべきことの計画を立てることにも役立つでしょう。
また、受験日が近づくにつれ、焦りやプレッシャーを感じる子も少なくありませんが、プロの講師からの言葉で安心感を得られたり、ともに励む同級生の様子を見てモチベーションを上げたりすることにもつながるメリットもあります。
継続的に勉強ができる
長期休みの間は学校の授業がなくなり、クリスマスやお正月などのイベントもあるため、家で、ひとりで勉強することがなかなかできない子も珍しくありません。学校で出された宿題が終わってしまってからは、まったく勉強しなかったり、宿題さえ最終日まで取り組まなかったりすることもあるでしょう。
そこで冬期講習へ行くことで、家でだらけることなく、必然的に勉強を続けられるようになります。家では集中して勉強できないと感じる受験生も、気持ちを維持して受験対策に集中できる環境に身を置くことができます。
自習室を利用できる
塾の自習室を利用できたり、問題を解いていて分からないことが出てきたら、講師やチューターに学習相談ができたりする塾もあります。
入塾前の体験になる
塾に入ることを考えているが、雰囲気などを見て決めたいという場合に、まずは冬期講習を受けてみるというのもおすすめです。入塾前に体験授業を受けられるところでも体験できるのは1回から数回ほどですが、冬期講習では10日から2週間ほどの期間があるため、しっかり体験して見極められます。通い続けたいと感じれば、そのまま年明けから正式に入れます。
冬期講習に参加するときのポイント
さまざまなメリットがある冬期講習ですが、いくつか注意点もあるので紹介します。
目的を意識する
冬期講習を受ける上で大切なのは、通う目的を明確にし、意識することです。冬休みは夏休みより短いため、授業数も少ないです。少ない授業の中で意味のあるものにするために、目的意識を持って授業にのぞむことをおすすめします。
自分の学力にあっている塾や指導方法を選ぶ
進学塾を選んだ場合、学力がたりないと置いてかれてしまう可能性があるので注意が必要です。そのため自分の学力に合っているかは事前に確認しておけるとよいでしょう。学校の授業にあまりついていけていない場合は、集団指導ではなく個別指導の塾を選ぶこともおすすめです。
完結型かカリキュラムの一部か確認する
冬期講習の内容が塾の通常の授業とつながっている場合、冬期講習だけに参加する生徒にとっては理解が難しいです。そのため冬期講習だけの参加をするのであれば、カリキュラムの一部ではなく、完結型の内容かどうかを必ず確認しましょう。せっかく冬期講習を受けても、ついていけなければもったいないです。
まとめ
本記事では、冬期講習について解説しました。冬期講習ではプロからの指導やアドバイスを受けられ、同級生が学ぶ姿を見ることができるため、普段は塾に通っていない方や冬期講習だけ通いたいという方にもいい刺激となり、メリットも大きいです。ぜひ、通う目的やカリキュラムの内容、レベルがあっているところを探してみてください。