個別指導塾と集団塾の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを紹介
子どもを塾に通わせたい両親にとって、塾選びは悩んでしまいますよね。教える先生や塾の形式によって子どもに合う、合わないもあります。勉強する場所であることは共通なのですが、それぞれの特徴が異なるので注意が必要です。ここでは、個別指導塾と集団塾の違いやメリット・デメリット、その他費用などもあわせてご紹介いたします。
個別指導塾と集団塾はどう違う?
■料金
一般的に、集団塾は個別指導塾と比べて料金が安い傾向にあります。例えば、中学生で英語、国語、数学の3教科で首都圏近郊の塾に通う場合の料金は、個別指導塾は約44,000円~77,000円(税込)/月なのに対して、集団塾の相場は、約33,000円~55,000円(税込)/月となります。小学生・高校生でも、月平均で11,000円~22,000円(税込)前後、個別指導塾の方が高くなりますね。
■授業形態
授業形態も集団塾と個別指導塾では全く異なります。集団塾の場合は10人程度の少人数授業もあれば、大きな塾ですと数十人希望の授業形態となります。大手塾の大学受験向けクラスは、人気講師の場合、100人~300人規模の授業もあります。どちらかというと、一方通行の授業となります。
一方で、個別指導塾は一人の講師につき、2~3人の生徒といった授業形態を取っている塾が多いです。
■授業カリキュラム
授業のカリキュラムも大きく変わってきます。集団塾は、塾があらかじめ決めた年間の授業カリキュラムに沿って授業を行ないます。
一方、個別指導塾は生徒のペースや進度・レベルに合わせて授業を進めていきます。とはいえ、集団塾でも生徒の習熟度・目的・志望校などによって、細かくクラスやカリキュラムを分けているところが多いです。そのため、カリキュラムが合っていれば、集団塾と個別指導塾の大差はあまり感じないでしょう。
個別指導塾のメリット・デメリット
■メリット
一番のメリットは、生徒一人ひとりの学習ニーズに合わせて勉強ができることですね。オーダーメイドの学習指導が受けられるので、教科書の内容を最初から復習したり、苦手分野の克服や高度なレベルの問題集に取り組んだり、子どもに合わせた学習カリキュラムを組んでくれます。また、常に授業中は講師が近くにいるので、すぐに質問ができる環境であることもメリットです。
■デメリット
デメリットとしては2つあります。まず1つは、友達と切磋琢磨しづらいということがあります。一人ひとり学習する内容が違いますし、自分だけの学習内容、ペースで進んでいくので、どうしてもほかの生徒との関係性が薄くなりがちですので、競争心が生まれにくくなります。
2つ目は費用面です。先程お伝えしたように、集団塾よりも高額になりますので、金銭面的にリスクはあります。
集団塾のメリット・デメリット
■メリット
指導実績が豊富で、指導力の高い人気講師が指導をするケースが多くあることは、大きなメリットですね。教え方1つで学習の伸びや、やる気は変わってきます。受験に対してのノウハウも沢山持っており、レベルの高い学習指導を受けることができます。また、同じような学力や目的を持った友人と一緒に授業を受けるため、お互いに切磋琢磨しながら勉強ができるので、モチベーションを保ちやすくなります。そして、費用面もリーズナブルなので、低コストで高いレベルの学習指導を受けることも魅力の1つです。
■デメリット
集団塾の場合、授業内容やカリキュラムが子どもに合わない可能性もあります。集団となりますと、一人ひとりに合わせた教材ではないので、苦手教科の克服が難しい場合もあります。積極的に講師に質問ができる子どもであれば、問題はないでしょう。
個別指導塾と集団塾はそれぞれどんな子どもが向いてる?
■個別指導に向いている子ども
基本的な学力が学校の授業に追い付いていない子どもには、個別指導がおすすめです。集団塾に通っても、学校の授業理解や基礎的な力の定着ができていないので、塾の授業にも付いていけなくなってしまう可能性があります。また、苦手科目を克服した子どもや部活やほかの習い事で忙しく、時間がなかなか取れない子どもの場合、子どものスケジュールに合わせて授業時間を調整してくれるので、個別塾の方が無理なく通えます。
■集団指導に向いている子ども
基本的な学力が身についていて、意欲的に勉強ができる子どもがおすすめです。ある程度の基礎学力があれば、集団指導の塾でも授業についていくことができます。また、講師と積極的にコミュニケーションを取れたり、友達と競い合うことでモチベーションが上がる子どもであれば、楽しく学力を伸ばしていくことができます。
以上、個別指導塾と集団塾の違いや、それぞれのメリット・デメリットなどをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。一言で塾といっても数多くの塾があり、どの塾が子どもに合っているのか、楽しく学ぶことができるのか。何より成績が上がるのかを考えてしまいますよね。友達が通っていてママ友との情報交換で知ることもありますが、情報に惑わされるのではなく、ご自身の子どもにどの塾が一番合っているのか、という視点で決めると良いでしょう。